開催報告
9月3日(日)
いのちと希望の対話
―命を削るのではなく、輝かせるには?―
9月3日「いのちと希望の対話 ー命を削るのではなく、輝かせるには?ー」には、日曜日だったこともあり、たくさんの方が来てくださいました。
集まった顔ぶれはバラエティーに富み、子育てをする普通のお母さんや、行政関係のお仕事をしていた方や、スクールカウンセラーの方や、高校教諭をされていた方や、幼稚園教諭や、保養の運営を続ける支援者など、様々な福島県民が来てくださいました。
また、水俣病の被災地である熊本県や、イタイイタイ病の富山県から、(現地で当事者の声と向き合い続ける)熊大の教授や、富山大の准教授が来てくださり、貴重な水俣や富山の声も聞かせていただくことができました。
行政関係のお仕事をしていた方が来てくださったおかげで、国民が被ばくのリスクにさらされた時に履行されるはずの原子力災害対策特別措置法が、3.11の後何故ことごとく無視されたのか?
スピーディーの情報が公表されなかったことなど、福島県民を被ばくのリスクからまもるのではなく、逆にリスクにさらす施策が、何故行われたのか?
その決定過程で何がおこっていたのか?貴重な声を聴くことができました。
その根本原因にあるは、「忖度」であることがわかり、「忖度」だらけの福島県(日本)の中で、私たちはどうやって命を輝かせて生きてゆけばよいのか?対話が深まってゆきました。
やがて対話の中から、普通の日常のなかで、私たちひとり一人も「忖度」をしていなかったか?という自己への問いかけが生まれ、行政のトップだけでなく、私たち自身も「忖度」をしていたという気づきに至りました。
「忖度」ではなく「対話」する。
自分と異なる意見を持つ人たちと「対話」し、多様な声が共存できる社会に近づくことが、命を輝かせることにつながるのかもしれないと、話し合いが深まってゆきました。
こちらも一人でも多くの方に聞いていただきたい貴重な内容が話し合われましたので、対話を書き起こし、プライバシーに配慮した形で、後日記録をホームページで公開したいと思っております。
スタッフが少なく、前回のオープンフォーラム3「復興」の開催報告のまとめもまだ作業途中のため、9月3日の対話記録の公開には、かなりの時間がかかりそうです。時間はかかりますが、一歩一歩作業を進めてゆきますので、どうかお待ちください。
今回は、多くの方に2つの会の開催にご協力いただき、心より感謝しております。
本当にありがとうございました。